2009/7/4~6 中房温泉~燕岳~常念小屋~一ノ沢

珍しく信州方面へ進出。(たけ)



■1日目

夏休み前に比較的長い連休が得られたので、滅多に行かないところへ行ってみようと色々考えた結果、中房温泉から常念まで縦走してみることにしました。

他のコースとしては、南アルプスの北岳~農鳥岳もありましたが、郡山から登山口までの移動が大変なこともあり、今回はパス。

中房温泉もあと2週ほど後であれば、JRムーンライト信州が季節運行を始めるので、新宿~松本を夜中に移動できて、早朝出発が出来るのですが、今回はまだ運行しておらず、都合の良い電車や長距離バスの便も無くて、郡山から金曜日の夜に車で移動しました。


仕事が終わったら帰宅することなく、そのまま松本(豊科IC)へ向けて出発。

高速1000円を利用する為、土曜日に入ってから高速を降りて、穂高温泉郷にあるしゃくなげ荘裏手の登山者用無料駐車場に行きました。

到着したのが1時頃だったので、周りの様子が分からずそのまま車で寝ましたが、朝、辺りをウロウロすると八面大王の足湯場とその脇に今風でないトイレがありました。

しゃくなげ荘から中房温泉へは乗合バスを利用。

日によって運行時間が異なるようですが、この日の朝の便は5:15発と8:10発。

5:15発の便に乗れれば、朝早く登り始められますが、寝る時間がなくなってしまうので、8時の便にしました。


バスが来ると、乗っているのは4人だけ。

やっぱり出発が遅かったかな~?と心配になりましたが、とりあえずコースタイム的には大丈夫なはず。

約40分ほどで中房温泉登山口に到着。

登山口前には小奇麗なトイレがありました。

登り始めると延々と急な登り。

ちょうど30分登ると休憩のベンチが現れてくるので、その都度休憩すると疲れなくて良いなんてことを聞いていたので、その通りのんびり休み休み登って行くと、思いのほかバテバテにならずに登れました。

ほぼコースタイム通り、約3時間で合戦小屋に到着。

スイカを売っているのにはビックリしました。

合戦尾根上の登山道は一部まだ雪が残っているところもありましたが、滑れる程ではありません。

こんなところに板担いで来る人はいなさそうですね。

燕山荘までの間、東北でもよく見る花が多かったですが、東北の山なら時期が終わっている花が多かったので、やっぱり標高が高いということなんでしょうね。

燕山荘に到着すると小屋の受付でテン場の申し込みをしてテントを設営。(1泊500円)

テン場のほとんどはまだ雪の下でしたが、土の上で比較的平らな場所がまだ空いていたので、そこにテントを張りました。

ここまで良い汗をかいたので、小屋で一本買ってプシュッといきたかったところですが、その日の最後のお楽しみなので、燕岳から帰ってくるまでお預け。

(小屋には大ジョッキ1000円までありました。)

テントを張ったら、重いザックはテントに置いて燕岳へ。

山頂にある人形は何者?

燕岳山頂に着いた頃から雨がポツリポツリとするようになり、テントに戻ってきて夕飯の準備をするころには激しい雨が降り出しました。

気温も一気に冷え込んできて、お楽しみのビールどころではなく、さっきまで半袖1枚だったのに、シャツとフリースを着てテントで暖かい紅茶を飲みながらご飯を食べることに。

さすがアルプス。油断できませんね~。

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50,000(地図画像)、数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです。(承認番号 平17総使、第287号)




■2日目

4日の夕方から降り始めた雨は、激しく降って雷も鳴ったり、、そうかと思えば止んだりを繰り返して、2日目・5日の朝まで続きました。

5日の日中は天気良さそうな予報だったので、雨は朝方だけと思って、降り止むまでテントでのんびりして8時過ぎに出発しました。

途中、コマクサを見つけましたが、まだ少し時期が早かったみたい。

道中に蛙岩というのがあるようですが、幾つか岩があって、どれがそうなのか分かりません。

とりあえず、一番大きい岩の写真を撮ってきましたが、猫魔の猫石の方が絶対それと分かりますね。

大天井岳の裏手のある大天荘へは大天井岳を巻いて向う夏道があるのですが、残雪でトラバースが危険ということで、大天井岳を越えて向いました。

そのせいか?大天荘に着くのに異常に時間が掛かりました。

 大天荘に12時頃到着。

出発が遅かったせいか?ここまでの間で同じ方向に向うのを見かけたのは女性3名のグループのみ。

その後、常念小屋までは誰とも会うことの無い、静かな?寂しい?稜線歩きでした。

アップダウンのほとんど無い稜線歩きは快適。

深い谷と鋭い山は東北の山とは随分違って、これはこれで良いですね。


常念小屋に着いた後は、昨日のように午後から天気が崩れるのではないかと思って、常念岳には向わず、昨日飲み損ねたビールを買って、日差しの中で同じくビールを飲んでいたおじさんを話をしながらのんびり過しました。

この日は結局、日が暮れるまで雨は降りませんでした。

この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50,000(地図画像)、数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです。(承認番号 平17総使、第287号)



■3日目

6日の朝は雨。

大体予想はしていたのですが、まあその通りになりました。

早朝に空荷で行ってこようと思っていた常念岳もガスで見えず、登っても全く展望は無いので、常念岳には登らずそのまま一ノ沢登山口まで下山しました。

下りは所々雪渓の上を横切ったり、下ったり。

夏道がふさがれて、雪渓の上を歩く箇所もあって、雪が無い時期とは少し違うルートを通っているみたいでした。

ほとんどは林の中の道で咲いている花もそっち系。

ギンリョウソウもありそうだな~と思っていたら、発見。

展望の無い林の中の道にうんざりし始めた頃に王滝のベンチが現れて、休憩。

王滝というくらいだから滝があるのだろうと思って沢を見ましたが、雨で増水しているから?サッパリどれが滝だか分かりませんでした。

そこからはアップダウンも少なく、道も良くなり、約40分ほどで登山口に到着。

登山口に着くとタクシーに乗って、しゃくなげ荘まで戻りました。4150円。

(登山口ではauの携帯でアンテナ一本。常念小屋なら2~3本は入るので、小屋でタクシーを呼んだ方が良さそうです)

タクシーの運転手さんから聞いた話だと、この登山口はマイカー利用の人が大半で、タクシーは滅多に来ないとのこと。

メジャーなコースだと思ってましたが、意外と縦走してくる人は少ないんですね。


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この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50,000(地図画像)、数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです。(承認番号 平17総使、第287号)

N家的生活

N家的生活は福島県を中心に、テレマークスキーのツアーレポート、山と湿原の花巡りをメインとしたアウトドア日記を掲載しています。