北アルプスの最奥地・雲ノ平へ。(たけ)
前々から行きたいと思っていた北アルプスの雲ノ平プランを遂に決行!!と思っていたところタイミングよく台風発生。当初計画はあっという間に吹き飛びました。
当初プラン
11日 折立→太郎平(テン泊)
12日 太郎平→赤木岳→黒部五郎岳→黒部五郎小舎(テン泊)
13日 黒部五郎小屋→三俣山荘→雲ノ平(テン泊)
14日 雲ノ平→薬師沢小屋→太郎平小屋→折立
15日 予備日(元気なら高天原経由折立へ戻るか?)
16日 のんびり帰宅
実際
10日 21:00 郡山出発
11日 1:00 恒例の北陸道・米山SAで車中泊
10:00 有峰林道小見線が斜面崩落の為、通行止め。
小口川線から迂回して登山口の折立へ到着。
雲の動きは多少早いが、青空が見えて、入山するグループ多数。
でも台風が既に北九州に到達しており、明日ここに接近することは
確実。
今日これから登っても明日は小屋で停滞することになるはずで、
どうせ停滞するならゆったり寝れる車の方が楽なので、出発見送り。
12日 4:00 風で時々車が揺れるが雨の音は聞こえず。
意外と台風は何とも無かったか?昨日出発してれば今日雲ノ平まで
入れたか?とも一瞬思ったが、そりゃ甘い。
7:00 雨が降り出し、徐々に強くなってきました。これで予定通り?
両隣の車ではカッパを着て出発の準備中。
折立から1870mの三角点までは樹林帯っぽいので、
多少雨風が強くても平気だと思うが、林道を走ってくる時に見えた感じだと、
その先は吹きさらしのようだった。凄い根性・・・。
19:00 折立の駐車場で停滞2泊目。
台風一過のピーカンを信じて就寝。
13日朝4:00。
周りがザワザワと慌しくなってきたので、ボチボチ起床。
ピーカンとはいかなかったが、雨は上がったので、上出来でしょう。
明日以降の更なる快復を期待して、いざ出発。
嫌気が差す三角点までの登り。
樹林帯のそこそこ急な登りをのんびりのんびり登ります。
樹林帯にしては虫は少なかった。
アブも2匹くらいしか飛んでこなかったし。
でも三角点のベンチ周辺には小虫がうっとおしいほどいました。
2時間掛けて三角点まで登っても太郎平までまだ4.2kmも。太郎平、遠い~。
謎の支柱が一本立ってましたがなんだろう?
樹林帯を抜けると展望が良くなり、テンションが上がってきます。
延々と伸びる登山道。
(しっかり整備されていて遊歩道に近い)
これを登りきった先が中間地点の太郎平。
木道の脇には小さな花がポツポツと咲いています。
これが無いとモチベーション維持できません。
太郎平の手前にはチングルマの果穂がいっぱいあって、おと1ヶ月ほど早く来れば、チングルマの大群生が見れたのかも。
薄曇でそれほど気温も上がらなかったお陰で、太郎平までの登りは比較的快適でした。
小屋に「特製ラーメン1000円」の張り紙があって、気になりましたが、昼食には少し早いので、帰りのお楽しみにとっておきましたが、今にして思えばこの時食べておけば・・・・。
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50,000(地図画像)、数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです。(承認番号 平17総使、第287号)
本当は北ノ俣岳・黒部五郎方面へ行きたいところですが、時間的に黒部五郎小舎までは厳しいので、今回は薬師沢の方へ。
太郎平と黒部五郎の間に避難小屋でもあれば、都合いいんですけど、ちょうどいいのがありませんね。
北ノ俣避難小屋を使う方法も今回考えましたが、北ノ俣避難小屋に下ると、稜線まで往復1時間余分にかかるので、ちょっと効率が悪い。
せっかく稼いだ高度をぐんぐんと下げて薬師沢小屋へ向います。
とりあえず、真ん中の沢まで降りきっちゃいます。
いや~あれだけ登ったのに勿体ない。
1つ目の橋
2つ目の橋
3つ目の橋・左俣出合
薬師沢に降りると後は小屋まで緩やかな下りが続くと思ってたら何故階段で登るの!!ってフェイントも。
意外と細かい上り下りはありましたが、小さな湿原っぽいところ、熊さんがひょっこり顔を出しそうな笹の平原、林の中の変化に富んだルートでした。
大体コースタイム通り薬師沢の小屋へ到着。
写真はつり橋を渡った先から撮ってますが、太郎平から下ってくると小屋の裏手に出てきます。
橋の下を流れるのは黒部川。凄く水が綺麗。
足場が鉄板なので怖くもありませんが、これで所々腐って崩れた木だったらちょっと怖いですね。
下流ではカヌーをされてる方がいらっしゃいました。カヌー担いで入ってくるとは凄い。
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50,000(地図画像)、数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです。(承認番号 平17総使、第287号)
さて、普通ならここでのんびり夕方までビールでも飲みながら過して、小屋泊となるのですが、登山口で2日も停滞してゴロゴロしてたせいか、今日のN家(たけ)は違います!!
雲ノ平に向けて出発!!
薬師沢小屋前のつり橋を渡って、いきなり『雲ノ平、急坂ガンバレ!』です。
で、雲ノ平方面を見ると、さっそく鉄のハシゴが待ってました。
その先を登っていくと、岩がゴロゴロ。
水流れてませんがこりゃ沢ですね。
これ1時間ほど登ります。
コケが生えてて、滑りやすくて登りにくいですが、下りはもっと苦戦しそう。
帰りはここを通らなくて済むよう、黒部五郎に上がって、大パノラマを楽しみながらの稜線歩きで下ろうと決めました。
急登を登り切って、アラスカ庭園まで来ると展望が開けて、周りの山々を一望。
あのとんがったシルエットは槍?
槍経由で雲ノ平へと至るルートもあるそうですが、随分ロングですね~。
明るいうちに無事雲ノ平へ到着。
つい先日建て替わったばかりの雲ノ平山荘。
まだ工事は完全には終わってないようですが、宿泊は可能。
それほどこの日は混んでないようで、こんな感じなら荷を軽くして小屋泊まり前提で上がってきて、散策するものいいかも。
テン場とワリモ・三俣・黒部五郎方面への分岐
雲ノ平のテン場は雨が降ると至る所を水が流れてテントが浸水して大変だというウワサを聞いてましたが、確かにそうかも。
到着が遅かったので、あんまり場所は選べず、少し傾斜したところにテントを張ることになってしまいましたが、結果的にはいい場所でした。
水は豊富。
トイレもそこそこ?綺麗。結構新しい。
トイレットペーパー持参要。
1日目でここまで入ってこれると、明日の行程にバリエーションが増えます。
明日はのんびり雲ノ平を見た後、黒部源流・黒部五郎テン場と移動しようかなと地図を見ながら妄想。
頑張って担いできたフルーツ缶が美味しかった!!
勢い余って2缶一気食い。
この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図50,000(地図画像)、数値地図25,000(地図画像)及び数値地図50mメッシュ(標高)を使用したものです。(承認番号 平17総使、第287号)
さて2日目(14日)。こっからは早いです。
なんせ写真どころじゃなかったので・・・(泣)
夜中も風雨が強かったのですが、朝には上がってくれると信じていたのですが、そんな甘くは無く、雨降り止まず。
明日はもう少し天気が良くなるという、出所不詳の噂話をテン場の会話で聞きつつ、どうするか検討。
1.今日頑張って黒部五郎に上がって、明日ルンルンで稜線歩き
2.快適な雲ノ平小屋で停滞。
その後、晴天の雲ノ平を散策した後、薬師沢経由で下山
3.温泉入りに高天原へ。でもその後を考えるとちょっとマズイ。
4.そんな快復しないんじゃないの?ということで、即撤退
結論。4です!
黒部源流というのに興味があって行ってみたかったのですが、天気が悪い時に無理して登ることも無いし、明日晴れるなら黒部五郎経由の稜線歩きも楽しそうですが、雨風の中は勘弁なので、ささっと下山。
と言っても結構な距離なので、太郎平でどうするか決めることにして、下山開始。
1.太郎平まで戻って小屋泊。
翌日晴れたら薬師岳を登れる。
2.一気に折立まで下る。
さすがに雲ノ平まで来て花の写真ゼロではマズイだろうと2枚撮りましたが、カメラは速攻ビニール袋に包んでザックの中へ。
他にも色々咲いてたんですが・・・・・
さて、雨の日の下りはもう酷いもので。
雲ノ平から薬師沢への下りは、予想通り水がじゃんじゃん流れる沢。
でもこれはまだ可愛らしものでした。
薬師沢から太郎平への登り返しにある、深く掘れた登山道はもう逃げ場の無い水路状態。すぐに靴の中までビッショリになって、あとは気にせず水の中をぐいぐい登る。
昨日は澄んでた黒部川も濁って底が見えず
太郎平へ着くと中は人でごった返していて、長居する気にもなれず、少し雨が避けれる軒先で行動食を食べて、結局折立まで下山。
7:00 雲ノ平テン場出発
10:00 薬師沢小屋着 10:20発
13:10 太郎平小屋着 13:30発
16:20 折立登山口着
24:30 郡山着
結果的には2泊3日テン泊装備を担いで、雲ノ平1泊2日の往復。
このプラン、多分2回目は無いです。
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