2005/8/7,8 南アルプス北岳

今年の夏休みはのんびり尾瀬に行くつもりでしたが、急遽予定を変更。

某山雑誌の情報&書かれていたコースタイムより、1日3時間程度ずつ歩けば2泊3日で行って帰って来れそうだったので、思い切って北岳に行くことに。

昨年一目ぼれをしたタカネマンテマに出会うことを第一目標に出かけました。

北岳登山口(広河原)へはマイカー乗り入れ禁止のため、前日は最寄のバス停そばにある芦安市営駐車場にて車中泊をしました。


8/7

広河原~大樺沢~二俣~右俣~小太郎尾根分岐~肩の小屋

所要時間8時間半(休憩含む:標準コースタイム6時間)


7:00

広河原より出発。

少しでも負担が軽くなるよう、大樺沢コースを選びました。

知三朗が重い荷物を背負えず、しかもテント泊のため、たけは大量の荷物を引き受けることに。

た け→75Lザック&カメラバック

知三朗→25Lザック&カメラバック

他の方々は山小屋泊まりなのか、軽装・小さいザックの方がほとんど。

N家は次々と抜かされていきました。

10:30

二俣の分岐点に到着。

ここから30分で当初1泊目を予定していた白根御池小屋に着くところを、

「肩の小屋からテントで寝ながら見る朝日はサイコーですよ(by途中で会った登山マン)」の甘い誘惑に負け、一気に肩の小屋を目指すことに。

軽い昼食しか準備していなかったので、たけは非常食に手をのばしていました。

14:30

途中、休憩すること10回ほど。標準タイム(2時間半)を大幅にオーバーして、ようやく稜線(小太郎尾根分岐)に出ました。

ほんの少し歩けば肩の小屋に着くと思っていましたが、延々と尾根を歩き、岩登りまですることに。

予想外の大変さにN家の足取りはフラフラでした。

15:30

ようやく肩の小屋に到着。

朝日が見えるであろう位置にテントを張り、夕飯(棒ラーメンウズラの玉子入り・フルーツポンチ・ビール&コーラ)と明朝のデザート(杏仁豆腐)の準備を早々と済ませました。

テント泊をする方は学生さんが多いように思えました。

疲れ果てたN家は周りをうろうろすることもなく、泥のように眠りました。


8/8

肩の小屋~両俣小屋分岐をうろうろした後で、

肩の小屋~小太郎尾根分岐~右岐~二岐~大樺沢~広河原

所要時間7時間(休憩含む:標準コースタイム3時間20分)


5:00

肩の小屋から見る朝日&朝焼けの富士山はとてもきれいでした。

山頂付近で朝日を迎えようと早々と出発される方もいましたが、例によってへたれのN家は寝袋から顔だけ出して、テントの出入り口の隙間から素晴らしい景色を見ていました。

N家が遅い朝食の準備をしているころ周りのテントは次々と撤収され、残るは2張りとなっていました。

朝食を取っている間、N家の真新しい黄色いテントにはアブが大量に集っていました。隣のシルバーのテントには虫が集まっているようには見えませんでした。

虫は黄色い色を好むのでしょうか?

2泊目も肩の小屋にお世話になるつもりだったので、テントを張ったまま出発の準備をしました。

8:00

北岳山荘から八本歯のコルに向かうトラバース沿いに念願のタカネマンテマが咲いているという情報を聞いていたので、テントに重い荷物を置き、軽装で出発。

お昼過ぎには戻ってくる予定でした。

北岳山頂へ続く岩場をよじ登り、両俣小屋方面への分岐点に着いて一息入れていると、足元にタカネマンテマを見つけてしまいました。

撮影会の開始です。

10:00

念願のタカネマンテマを見ることが出来、大満足。

N家は北岳山頂を踏むことなく肩の小屋に引き返しました。

(核心部の北岳山荘から八本歯のコルに向かうトラバース沿いはタカネマンテマ最高潮の時期にもう一度TRYです)

N家がテントを撤収しようとしていた頃、設営を始めている方がいました。

北岳山荘からいらしたのでしょうか?

10:50

小太郎尾根分岐点。昨日はガスっていて全く見えませんでしたが、肩の小屋がはっきりと確認できました。

昨日白根御池小屋に泊まった方達なのか、それとも健脚な方々なのか、山頂へ向かう人々と何度もすれ違いました。

例によってN家はのんびり歩き。

皆さんにどんどん抜かされました。

14:00

二俣で遅い昼食(たらこスパゲティ・フルーツポンチ)をとりました。

白根御池小屋へ向かう方々を5組ほど見かけました。

下りの方達は休憩することなくどんどん降りていきます。

知三朗の膝が笑い始めていました。

ここからはたけが一眼レフ2台を担いで下山です。

16:40

N家的に猛スピードで広河原に到着。

つり橋を渡りバス停に行くと、本日最終の乗合タクシーが待っていてくれました。

これを逃すと広河原山荘で1泊しなければいけなかったので、運が良かったです。

運転手さんの楽しいお話を聞きながら、北岳をあとにしました。

山の上では段々秋に近づいているらしく、お花も秋に咲くものが多かったです。

今まで図鑑でしか見たことがない花を見ることが出来て嬉しかったです。

(不明なものも多かったのでお勉強しておきます・・・)


今回のお花。(一部抜粋)

コバノコゴメグサ

タカネツメクサ ?

上と同じ?

ホソバツメクサ?

トウヤクリンドウ

チシマギキョウ

ミヤマクワガタ

タカネヤハズハハコ

イブキトラノオ

ウメバチソウ

エゾシオガマ

ミヤマオダマキ?

タカネナデシコ

イワオウギ 

ヤナギラン

レンゲショウマ

キタダケトリカブト


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N家的生活

N家的生活は福島県を中心に、テレマークスキーのツアーレポート、山と湿原の花巡りをメインとしたアウトドア日記を掲載しています。